PR

北へ向けて出発、或いはその日程―GW2023序章

旅の記録
スポンサーリンク

いくちゃんは青森にいる間に、達成しようと考えていることがあります。

お馴染みの皆さまはご存じの通り、『北海道・北東北の縄文遺跡群』の制覇です。

しかし基本は会社員として働いている身、この遺跡は少々行きにくい場所にも散在しています。
ええ、北海道です。
ですので――。

GW行ってきました、北海道!

北海道にある縄文遺跡群

本州とは別の歴史圏みたいなイメージもある北海道ですが、縄文時代は基本同じです。
縄文遺跡もいっぱいあります。

その中でも、世界遺産『北海道・北東北の縄文遺跡群』構成資産うち、北海道にあるのは6件です。

キウス周堤墓群(千歳市)
北黄金貝塚(伊達市)
入江貝塚・高砂貝塚(洞爺湖町)
大船遺跡(函館市)
垣ノ島遺跡(函館市)

入江・高砂を1行にまとめたのは、構成資産としては別の2件ですが、国史跡としては『入江・高砂貝塚』で1つだからです。
ややこしい気がしますが、『北海道・北東北の縄文遺跡群』だって17件で1つになっているのです。
同じように、『入江・高砂貝塚』で1つにしているんです、多分。
国史跡版シリアルノミネーションです。
関連施設も「入江高砂貝塚館」です。
でも、時代は違います、この辺は別記事で改めて語るとして……。

そして本来はここに、関連資産がもう一つ。

鷲ノ木遺跡(森町)

この7か所を回れば間違いない!
――んですが、鷲ノ木遺跡は現在、一般公開に向けて整備中の状態。
特別公開日以外は入れません。

また、関連施設として森町遺跡発掘調査事務所がありますが、行政カレンダーなので休日は休みです。
実はこの行政カレンダー縛り、千歳市のキウス関連施設も同じなんですね……。

GW中の平日は1日と2日の月・火だけ。
1日キウス(千歳)→2日鷲ノ木(森)、または逆、ってルートは、物理的に不可能ではないはずですが……結構大変(汗)
というかさすがに勿体なく感じる。何せ間に他の遺跡が結構位置しているので、時間かけて行ったり来たりになってしまう。

そこまで行動力ありませんでした。
というわけで、キウスを優先することに。

結局、構成資産の6か所を巡る旅です――が!

いくちゃんのGWはがっつり9連休!
世界遺産を理解するには、世界遺産だけを見ていても足りないのです。
当たり前です、世界遺産はあくまで代表であって、代表だけを見てわかった気になるのは不可能です。
事あるごとに見聞を広めなくてはなりません。
わざわざ移動しておいて、たった6か所で終わらせるわけがなかろう!(もちろん7か所にしなかったのも同じ理由)

北海道の地理に馴染みある方は地名を見ての通り、非常に回りやすい立地です。
馴染みない方のために説明すると、北海道の島を菱形に例えた時、左下の角がくるっと本州側に出ていますでしょ、あれに囲まれたでっかい湾沿いを、ぐるっと回る感じです。
千歳は若干内陸ですが、誤差の範囲内――いや、ゆーてちょっとばかしそれぞれ距離ありますが、まあ広い北海道を思えば誤差です。
回りやすいので、その分余裕もありますね。

日程はこちらだ!

いくちゃんのGW日程(当初予定)

……結構、余裕ありますね。

予定は基本、1日1つです。
移動距離も大したことないかな、道内では基本長くて1~2時間で移動できるスケールだったはず。
洞爺湖から函館はちょっと長いかも。

5日のこどもの日に至っては、完全空白です。
いやあ、ここは元々乗馬トレッキングを入れようと思っていて、「洞爺月浦温泉ポロモイ」っていうのもその最寄り駅なんですが、さすがGWでして、先着で予約負けました!(笑)
だからこのバス停、結局使っていませんww

でもそれで良かったですよ、まあその辺も改めて語るとして。

見ての通り、青森県の南東に位置する八戸の港から、まずはフェリーで苫小牧へ移動。
そこからついでに周辺の観光スポットを巡りつつ、『北海道・北東北の縄文遺跡群』を西に向けて順繰りに制覇していき、最後は函館から新幹線で青函トンネルを通って青森へ、というものですね(多分見てもわからない)。

〝観光スポット〟選びで意識したのは、1つにはアイヌ関係の教養を深めることです。
縄文とアイヌは一見別物に思えるかもしれませんが、同じ北海道の地の歴史なら、その2つが繋がらないわけがないですね!
実際、本州の人たちが弥生時代以降に外来の文化に影響を受けまくった一方、縄文から続く昔ながらの狩猟採集文化を守ってきた先にあるのがアイヌ文化――とも言えます。
これは旅を通して見えてきた部分ですけどね。

もう1つ意識したのが、アクティビティ系(五感刺激)や自然学習を取り入れること。
9日間にも及ぶ長い旅ですから、例えばあらゆるスポットを歴史系一色とかしてしまうと、飽きや疲れが出かねないというのが1つ。
当然ぎちぎちに詰め込まなかったのも、長い旅だし(帰った次の日から雇われ仕事だし)無理せず行こう、って計略ですね。
また、そもそも今後自然遺産にも備えて――また、小説次回作になる作品Cの方向性を考えても、自然に触れるのを軽視してはいけない。
あと単純に現在の課題として、「五感を使った体験」が足りない! と強く感じていたからです。

目的を掛け合わせつつ、移動の少なくなるルートを選んだラインナップが、上の画像の日程になります。

……ちなみに、いくちゃんは旅行計画を立てるのは割と面倒なタイプでした(笑)
細かくあれこれ調べるのが嫌になって、4時間程度で宿まで全部予約してさっさと決めてしまった側面もありますww

どうせどこ行っても楽しめる性格だって、わかっているしね……あと、情報量多いとパンクするのもわかっているので、どのみち詰め込むのは非現実的なのだ。

いざ、シルバープリンセスに乗船!

さて、4月29日の午前8時前。
八戸港に到着しました。

ところでシルバーフェリーというのが、八戸(はちのへ)―苫小牧(とまこまい)間を行き来するフェリーの運航会社の名前。
実際に乗船する船は時刻によって決まっていて、今回私が乗ったのは朝の便、シルバープリンセスです。
運航時間は7時間15分。

☆八戸→苫小牧スケジュール☆
シルバープリンセス  8:45→16:00
シルバーティアラ   13:00→20:15
シルバーブリーズ   17:30→1:30
シルバーエイト    22:00→6:00

……シルバーフェリーって名前、どことなく大航海時代っぽくて良いですね。
こう、銀を求めて世界に旅立った感が……めっちゃ大航海時代ですよね。
言い換えると金欠で略奪の旅だけどな?
そんなこと考えるのは私だけか? 実際の名前の由来は知りませんけど、ゴールドフェリーはなさそう(調べた)。

シルバーフェリーはネット上で予約できるので、気楽なものです。
徒歩なので乗船も簡単だし、朝の便なら早寝早起きのいくちゃんにも優しい!

――と思ったら、予約確定メールには、60分前までに受付を到着して済ませるように書いてある!
本八戸駅から八戸港へのシャトルバスが7時50分到着となっていて、めちゃくちゃ焦りました、ええっ、55分前じゃん!
しかも気づいたのが前の晩っていう……睡眠時間が減ってしまったよ……。
でもまあ大丈夫、普通に余裕でした、焦らさないで(泣)

……いやほんと、大丈夫だったけど焦りが尋常ではなかったのでorz

シャトルバスってもしや朝便のためのものじゃなく、むしろ到着便の迎え用か、それともまさか午後便のためかって、疑心暗鬼に……。
もうちょっと早く気付いたら、電話で問い合わせたんですけどね!? そこは自業自得!

苫小牧→八戸だと、全体的にもう少し時間が長いらしい。
でも同じ八戸からでも、夜便だと8時間かかるようだ。
海流の都合? 乗客の睡眠時間の確保……? いやいや、風向きとかもあるんだろうか?

何はともあれ、無事に乗船。

折り畳み式の簡易布団(?)で席の決まった二等客室は、結構懐かしかったです。
私の他に1人しか乗客いないけど……時間帯かな?

ほら、私って伊豆大島に住んでいたことがあるんですよね、その行き来の客室とほとんど同じでした。
あの1か月って決して良い記憶にはなっていないですが、客室は普通に懐かしかったのが意外です(笑)

船室では持ち込んだ本を読んでいました。
ハリー・ポッターです。
いくちゃんは最近、小説面でも自身の守備範囲を広げようと地道に頑張っているのです……でもぶっちゃけ、気分的には動植物系の科学本が読みたかったかなあ、自然関係(ぁ

で、電子書籍を買おうかと思ったら、楽天のスマホもau回線のポケットWi-Fiも死んでいたw
館内のWi-Fiもあったので、客室外にいた人たちは多分それを使っていたんですね。
客室内ではこれも上手く繋がりませんでした。
でも部屋の外って、テレビついているし……私テレビ嫌いだし……客室の方が酔わないし。


とはいえ、船内も軽く見て回りましたよ。

売店は……ごくちょろっとしたカウンタープラスαの規模ですね。
シルバーフェリー関連のお土産があった気がする。あと白い恋人とか。

お昼は八戸港で買っていましたが、悩んだ末にチーズ入り魚肉ソーセージを買いました。
絶対におつまみ枠ですねこれ……あと、ポテチも買った。

電子書籍に行けなかったので、ちょっと時間を持て余していました。
なんて勿体ない。今回の教訓は、Wi-Fiが使えなくなってから電子書籍は買えない! ですね!
ネットが使えない時こそ読みたくなるのに。
積んである本もあったけど、動植物系ではなかった……いや、いっそ『地球の歴史』とか読み始めれば――って、ダウンロードしていなかったら購入済みでも読めないんだよ!(笑)

乗船前の八戸港の売店では、お弁当もおにぎりも野菜炒めなどのおかず類もあります。
野菜炒めは買ってから気づいたけどorz
色んな栄養売っているので、ここでちゃんと買っておくのが良いですね。
本も売っていたけど、惹かれるのはありませんでした、残念!

苫小牧港に到着

お久しぶりです!

苫小牧港に来るのは二度目ですね! ええ、一度目は小五の団体コースなので、ほっとんど記憶にないですけどね!

ていうかぶっちゃけ、「苫小牧」って地名以外何も覚えていなかったですね(ぁ

でもあの時に使った太平洋フェリーの名前は、港のトラックか何かで見かけたよ。
貴重な経験だったなあ、洋上教室。
三重から船で北海道に行ったんですよ(船に乗るのは名古屋だけど)、市内募集の小五・小六限定イベントだった気がする。

調べたら、今も夏にやっているみたいです。
津市こども会主催イベントだって。
凄いなあ、まだやっているのか……昭和63年からだって、いやすげぇな、やっぱ津市って都会だな?
でも多分これも、コロナで中止になったことあるんだろうけど……貴重な経験だったと思っているからこそ無念。
令和5年度は開催するみたい(参考:洋上教室 – 津市子ども会育成者連合会 (zkoren.com))。
細かいことは多く覚えていなくても、そこでの感触や印象は覚えているものです、貴重な一週間でした。

実は北海道自体、この洋上教室が一回目で、今回が二回目でした。

でも一回目は〝洋上教室〟ですから、船旅の方がメインです(よね?)。
数日でちらっと見た北海道は、「苫小牧」と「小樽」の地名がぼやっと頭にある以外は、何やら自然豊かな施設で二段ベッドに泊まったような……だの、白身と黄身が一緒くたになるまで執念深く卵を溶いてジンギスカンを食べた……だの、眠れなくて押し入れで寝ようとしたら寝つきかけたタイミングでドン引きした同室の子に起こされた……だの、曖昧模糊とした思い出ばかりです。

結構具体的な気がしますが、逆にピンポイントすぎて北海道っぽくないですね!

あの時は船酔いでダウンしまくってしんどかったですが、今回は平気でした。
ほとんど横になっていたからかな、酔い止めの出番はなかった。

そんなわけで、実質ほぼ初北海道。
スマホのマッピングアプリでも、もちろん初めてを記録しています。
私が小五の頃は、スマホなんてなかったからな!(多分高校時代に出てきたかな?)

初めての場所は、どこであっても新鮮で好奇心を刺激されます。
港からホテルまで歩きました。

えーと、ゴミが……多くないかな……やっぱちょっと都会だな苫小牧市……。
もはやゴミが目に入るかどうかが、都会の基準として優位になりつつあるいくちゃんです。

ちょこちょこと拾いつつ到着したのが、Hotel Stay Villageです。

Googleマップ曰く48分の距離らしいですが、どうかな、若干迷った程度だから大差ないかな?
二段ベッドのある広々とした部屋を、一人で占有できました、やったね。

17時半チェックインなので、その後に市内の道を歩きます。

やー、地図を見て知っていたつもりでしたが、やはり道が直角ですねえ。
北海道はこうやって開拓されたのですねえきっと。
土地を歩くと腑に落ちる……。
夕飯はスーパーで調達しました。

これは次の日の朝の写真ですけど、円弧型のシーソーなんてのも初めて見ました!
些細なのも含めて、どんどん見聞広げていきたいものですね。

今回の旅、オール素泊まりです。
いくちゃんは基本、食事にあまり興味がないので、予めお金を割こうとはあまり思わないのです。
まあ、その場で欲しくなってお金出すことはありますが(笑)
スーパー行くのも楽しいしね。

翌日の予定は白老町(しらおいちょう)のウポポイです。
アイヌ文化の体験施設ですね。
宿にチラシがあったので見ていると、予め入園チケットや博物館整理券を取れるようです。

取っておきました。
1日目はお手柔らかに、少々抑え目でこんなところ。

本番は2日目以降です、ウポポイは楽しかったです。
でもそろそろいくちゃん、ブログ書く量考えるだけで呆然としてきたので、ウポポイ編を書くかはわかりません……(笑)

今後の旅記事

とりあえず世界遺産だけに絞ろうかと思いつつ、それも勿体ないし……と思いながら、前回の二ツ森貝塚の記事とともに、「旅の記録」なるカテゴリを作りました。

「どうしよう……」ってなっていましたが、ゴールデンウィーク旅は世界遺産の分だけ載せましたよ!

その1、千歳市のキウス周堤墓群。

その2、伊達市の北黄金貝塚。

その3、洞爺湖町の入江貝塚と高砂貝塚。

その4、函館市の垣ノ島遺跡と大船遺跡。

お好きなところからご覧ください!

スポンサーリンク

コメント

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました