世界遺産『北海道・北東北の縄文遺跡群』制覇の旅、初めて青森県外に繰り出したのがここでした。
(※ゴールデンウィークを除く)
秋田県、北秋田市の「伊勢堂岱遺跡(いせどうたいいせき)」です。
いせどうくんが有名ですね。
公共交通機関だと、電車の路線自体が「伊勢堂岱遺跡」と絡めたキャンペーンをやっていることもあるし、各ホームからの景色も面白さがあったり……。
そしてもちろん、遺跡自体もグッドです!
カラフルな環状列石がたくさんあることで知られる「伊勢堂岱遺跡」、割と推しのスポットでした。
2023年7月8日、晴れやかな旅路を振り返っていきますよ!
伊勢堂岱遺跡とは、どんな遺跡?
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世界遺産『北海道・北東北の縄文遺跡群』には、環状列石――ストーンサークルの構成資産がいくつか存在します。
「伊勢堂岱遺跡」は多くの例に漏れず縄文時代後期で、約4000年前に当たります。
同じ秋田県内の構成資産「大湯環状列石」や、北海道森町の関連資産「鷲ノ木遺跡」などと同じ頃ですね。
この頃気候は冷涼化し、人口減で集落規模が小さくなったと言われています。
集落内での労働人口が減った代わり、各集落から祭祀場を切り離し、複数の集落で共同運営した――。
しかし!
その中でも「伊勢堂岱遺跡」だけに、唯一無二の特徴があります。
シンプルに、環状列石が多い!
使われている石ではなくて、サークル自体が多いのです。
伊勢堂岱遺跡にはなんと、4つの環状列石が集まっています。
大湯は2つだし、鷲ノ木は1つ。
晩期の構成資産「大森勝山遺跡」(弘前市)も1つです。
環状列石が4つも集まる遺跡は、日本全国で見ても伊勢堂岱遺跡だけですよ。
しかもこの4つ、それぞれ感じが違うようですね。
みんなで4つ作ったと言うよりは、AチームからDチームに分かれて個性を形にしたように見えるのです。
まるで別個の4つの集落が、それぞれのストーンサークルを作り管理したかのよう。
更に面白いのは、使われる石の多様性です。
実は鹿角市の「大湯環状列石」では、近くの川産の石にこだわって緑色を揃えました。
しかし「伊勢堂岱遺跡」で使われる石はなんと、全25種類で色とりどり。
いかにもカラフルで楽しい色合いです。
わざわざ焼いて赤くした石も混ざっているようですよ。
多重に表れる多様性こそが、「伊勢堂岱遺跡」の特色と言えるかもしれません。
もちろん環状列石だけが見つかっているわけではありません。
この辺は現地を振り返りながら、おいおい見ていくこととしましょう。
では行きますよ。
世界遺産『北海道・北東北の縄文遺跡群』より、構成資産No.11、秋田県北秋田市の「伊勢堂岱遺跡」です!
鷹ノ巣駅から秋田内陸線に乗り換え
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いくちゃんは青森県在住だったので、まずはJR奥羽本線の特急で鷹ノ巣駅まで行きます。
青森駅からだと4駅ですね。
都道府県こそ超えますが、鷹ノ巣駅は秋田でも北部なのですぐです。
いわゆる県北エリアですね。
今回の「伊勢堂岱遺跡」は北秋田市ですが、「大湯環状列石」のある鹿角市ももちろん、大館市や能代市なども県北エリアに位置します。
少し秋田と縁のある方なら、聞いたことのある地名もあるかもしれません。
場所によっては、県央地域よりも青森の方が縁が近いくらい。
関東方面からの詳しいアクセスについては記事の一番下をご参照ください。
さて、鷹ノ巣駅を出るとすぐ隣に、鷹巣駅があります。
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読み方は同じ「たかのす」ですが、表記が違いますね。
「鷹ノ巣駅」はJR奥羽本線ですが、「鷹巣駅」は秋田内陸縦貫鉄道(秋田内陸線)です。
ええ!
愛好家からは〝走る美術館〟とも言われるほどの、魅力いっぱいの路線の始発駅ですよ!
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ここから田沢湖で有名な「角館(かくのだて)」まで繋がっています。
武家の歴史が香る〝みちのくの小京都〟だそうですよ。
……角館めっちゃ楽しそう。行きたいんだけど。
ぐおおっ、秋田駒ケ岳を登り歩いて、高山植物と戯れつつ田沢湖見降ろしたい!
武家屋敷の街並み歩いてはしゃぎたい!
実は秋田新幹線を使って訪問する場合、角館駅で乗り換えになるので、逆から長く楽しめます。
まあいくちゃんはそんなこと何も知らずに行ったんですけどね。
レトロな駅舎にはそれぞれ〝駅ノート〟も設置してあり、愛あるコメントがたくさん書かれていますよ。
更にこちら、いくちゃんが行った時には……。
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「秋田内陸線で伊勢堂岱遺跡へGO!」とかいうポスターが貼ってありました。
運賃無料だそうです。
……全然知らなかったし、最初気づいていなかったので、駅員さんに無料で乗れるって言われて困惑しました……。
一体どういうことなのかと。
え、無料で電車乗れるの? 初めて聞いたんだけど。
どういうことなの……?
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……無料で乗せちゃって良いの?
でも四季折々の風景を売りにする秋田内陸線なら、これをきっかけに何度も乗りたい、って人も来るのかな。
そういうリピーターを生み出すために、〝試食〟として載せてくれるのかな?
縄文小ヶ田駅までは2駅です。
どうやらこの帰りチケットを持って「伊勢堂岱縄文館」に行くと、来館証明代わりのスタンプがあるそうですね。
スタンプ付きの帰りチケットを見せて、鷹巣駅に戻ってくるという寸法。
伊勢堂岱遺跡を訪れる人のみが享受できるキャンペーンです。
まあ縄文館だけでも良いんですが。
そこは遺跡も見ますよね? ね?
とはいえ、遺跡は冬季閉鎖しているのですが……!
冬以外に訪れる人なら、せっかくだから遺跡も見るでしょう(笑)
ただし、このキャンペーンは2024年の3月末で終了しています。
代わりに2024年の4月半ばからは、帰りの運賃のみ無料の「片道運賃無料キャンペーン」をやっていますね。
「好評につき今年もやります」だそうです(笑)
たった二駅ですが、とてもよい道ゆきでしたよ!
では、縄文小ヶ田駅で降りるとしましょう。
縄文小ヶ田駅が楽しい
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降りてびっくり、田んぼアートがありました。
何これ!?
実はいくちゃん、この瞬間まで〝田んぼアート〟という芸術を知りませんでした。
稲で絵を描くなんて、初めて知ったよ!
まさか駅のホームから、こんな粋な景色が見られるとは……!
え、大丈夫なの?
食べるのは葉っぱ部分じゃないので問題ないんだろうけど、葉っぱにこんな色付けたら葉緑体の機能を阻害してしまわない?
ちゃんと太陽光取り入れられ――。
――えっ!
田んぼアートって、稲に絵を描いているんじゃないの!?
最初から色の違う稲を使っているんだ!?
すげえ……!
この田んぼアート、実は秋田内陸線沿線で風物詩となっているとのこと!
毎年公募で入賞した作品が描かれるとか。
初夏から初秋に終点の角館まで、いくつもの作品を見られるようですよ。
2023年の場合は、6月9日にお知らせが出ていますね!
見ごろはその頃からと考えて良さそうです。
写真左側は、伊勢堂岱遺跡を象徴する〝いせどうくん〟ですね。
あちこちで姿を見かけますよ、縄文小ヶ田駅だからこそのデザイン……!
ちなみに駅名の「縄文小ヶ田」も、お察しの通り「伊勢堂岱遺跡」があるからです。
2020年の3月に、単なる「小ヶ田」から改称されたようですよ。
世界遺産『北海道・北東北の縄文遺跡群』が、世界遺産センターに推薦された頃ですね。
日本の世界遺産は、推薦から決定まで約1年半!
まず1月に推薦書が世界遺産センターに提出され……。
その後に現地調査や諸々の審査があって、翌年の世界遺産委員会で漸く結果が出るのですね。
2020年の1月に国内で推薦を決定したから、無事に決まったのが2021年。
新生「縄文小ヶ田駅」が出来たのは、丁度その最初のフェーズに入った頃なのです。
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世界遺産『北海道・北東北の縄文遺跡群』の誕生とともにあった「縄文小ヶ田」駅。
そんな視点で見ても楽しいかもしれませんね。
このいせどうくん、これからあちこちに出現しますよ。
……何なら、「伊勢堂岱遺跡」以外のスポットにも登場しますね。
弘前市の「大森勝山遺跡」のガイダンス施設でも、いせどうくんを見かけたっけ……。
縄文小ヶ田駅から伊勢堂岱縄文館へ
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さて、駅舎を出てからの道は……。
の、のどかだぁ……!
天気も良いし、歩いていて楽しい道ですね!
駅舎を出てから右に向いて、ところどころにある標識に従って歩いていきますよ。
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良い感じですね。
本当に歩き甲斐がある道です。
伊勢堂岱遺跡は、自動車でのアクセスも悪くありません。
元々高速道路工事で見つかった遺跡ですからね、インターが近いのです。
それでも、電車で訪れる楽しみがしっかりあります。
これはよい……。
正直、中々ないと思うのですよ。
マイカーでも電車でも快適な、『北海道・北東北の縄文遺跡群』の構成資産。
珍しいですね……間違いなく……。
ちなみに、近くに大館能代空港もあります。
遠方から来られる方は、こちらでレンタカーという手段もありますね。
まあ、ホームページ見たところ羽田空港としか繋がっていないんですが……。
Wikipediaを信じるなら、新千歳空港や伊丹空港との便が、運休中らしいですね……。
でもこれ、大館市や能代市以上に、伊勢堂岱遺跡が近いですから(どや顔)
空港からも、車で5分だそうですよ……すごいね……。
あとね、空港は道の駅を兼ねているそうなのでね、現地に知り合いがいる人にもおすすめ。
なんか色々、すごいね……。
調べた感じ、きっと落ち着いた空港なのでしょう、うん……そうか、私が引っ越しで利用したあそこよりも過疎っているのか……。
でも、近くにトヨタレンタカーありますから。
伊勢堂岱遺跡まで、車で5分ですから……((
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駅舎もしっかり見えますね。
田んぼをぐるりと回りこんできた形です。
ダイヤが少ないので、電車と電車の間に整備工事もできてしまいますね。
こじんまりした駅舎が風景に溶け込んでいます。
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いせどうくんの間違い探しや、遺跡にまつわるミニクイズを楽しみつつ、朗らかな遊歩道を歩いていきますよ。
こんな道なのでストレスフリーです。
元々遠い距離ではないですが、なおのこと時間が短く感じますね。
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案内標識が見えたら、間もなく伊勢堂岱遺跡ですね!
――っと、その前に伊勢堂岱縄文館かな?
晴れ晴れと清々しい道を楽しんでいきます。
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おっと。
橋の向こうで風景に擬態した横長の建物が、伊勢堂岱縄文館ですね!
このまま行くと、橋の手前に看板があるようです。
なんと良い景色でしょう、素敵な場所だ……。
伊勢堂岱縄文館に到着!
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どこかで見たことがある建物だぁっ……!(※パンフレット、書籍etc…)
夏の最中に訪れたからか、蝉の鳴き声も聴こえますよ。
なんだろうこの、とてつもない〝夏休み〟感……どことなく懐かしい、何故だ……。
この建物、実は歩行者は写真の側から入れますが、車で来たら駐車場は裏側にあります。
入口が逆で不便かと思えば、ちゃんと両側から入れるようになっていました。
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遺跡があるのはこちら側なので、駐車場とも直接繋がっていますね。
縄文館を見て、遺跡のあるこちらの入口から出て遺跡を見て……最後には外の道を通って駐車場に行く。
動線としても完璧です。
入ってみましょう。
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雨の日は傘の貸し出しもしているんですね!
何気ないことですが、ありがたい心遣いです。
秋田内陸線の運賃無料キャンペーンポスターもありますね。
おっと、更に右奥はトイレのようですが……。
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こんなところにもいせどうくん。
皆さまそろそろいせどうくんも見慣れてきたことでしょう。
キャラクター画像を載せるのも難しいブログ記事ですが、現地であちこちにいれば撮り放題の載せ放題(笑)
宣伝味が強いと時にうるさく感じるものですが、ここは全くそんな気がしませんね。
「安定の」というイメージがむしろ落ち着く。
さて、トイレと反対側に進めば開放感あるロビーに到着します。
一応受付もありますが、入場は無料ですね。
ロビーに大きな映像も流れていますが、取り敢えず先に展示室へ行くこととします。
入口には……やはり、いせどうくん――いや、これは違いますね。
いせどうくんのモデルです。
伊勢堂岱遺跡から出た板状土偶! ――の、巨大模型です!
さすがにこのサイズで出土したわけじゃないですよ。
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本日の日付や時刻などが表示されています。
逆算して大きさがわかりますね、大きいです。
目の前にドーンと現れます。
この左から展示室に入り、右から出てくる円形の設計ですね。
![](https://ikuchan-column.online/wp-content/uploads/2024/05/KIMG3236-1024x576.jpg)
地図や写真、映像、文章……。
様々な形で伊勢堂岱遺跡を説明してくれます。
中々楽しいですよ。
そして何より、ここの魅力は数々の〝本物〟たち。
![](https://ikuchan-column.online/wp-content/uploads/2024/05/KIMG3238-1024x576.jpg)
本物の出土物がたくさん展示されています。
その魅力に加え、量が多いこともあるのか……。
出張中で展示されていない遺物もたくさんありました。
上の写真でも、「北の縄文」や「サークルズ オブ ストーン」のプレートが立っていますね。
これは本来そこにあった遺物の代わりに、「貸出中」の表示をしているのです。
こんなのがあちこちにあります。
凄いポテンシャルですね。
まあもちろん、一番の目玉はこれ。
![](https://ikuchan-column.online/wp-content/uploads/2024/05/KIMG3242-1024x576.jpg)
板状土偶を始めとする土偶たち。
なんと伊勢堂岱遺跡では200点近くの土偶が出土しているそうです。
その中で唯一完全復元できたのが、いせどうくんのモデルになった中央の板状土偶なのですね!
他の土偶たちは、それぞれどこかしら欠損しています。
でも全部が本物です。
こちらの土偶たち、数字がそれぞれついていますね。
近くの壁面で人気投票しているんですよ。
まあ、いせどうくんのモデルになった板状土偶が一番目立ちますが……。
顔が残る遮光器土偶も、やっぱり捨てがたいですね……。
![](https://ikuchan-column.online/wp-content/uploads/2024/05/KIMG3245-1024x576.jpg)
ふふふ。
可愛いですね、遮光器土偶。
でも顔が残っているから投票されるなんて、他の土偶に対してずるい気がしますね(ぇ
手足しか残っていない土偶だって、顔があれば……顔さえあればっ……!
そんなのなんかフェアじゃないなぁって気がして((
いくちゃんは投票しませんでした((
結局保存状態が良いものが票数を獲得するんだもの。
土偶の好みを競っているというよりは、保存状態のレースではありませんか。
なんかズルくない?((
……それに、こんな感じなので票数は偏るものです。
既に人気の土偶なら、今更投票しなくてもなぁ……なんて天邪鬼な性格がが((
さて、展示室を楽しんだ後は、お待ちかねの遺跡に向けて外に戻りましょう。
![](https://ikuchan-column.online/wp-content/uploads/2024/05/KIMG3252-1024x576.jpg)
一応駐車場側にも回ってみましたよ。
やっぱり車で来る人が多いんだろうなぁ。
「伊勢堂岱縄文館」の銘が打たれた正面入り口ですね。
遺跡を含めた周辺地図も近くにありました。
まあ駅から歩いてきた人なら、既にどこへ向かうかは知っているはずですね。
橋の方に引き返して、いざ遺跡まで!
伊勢堂岱遺跡を楽しむぞ!
![](https://ikuchan-column.online/wp-content/uploads/2024/05/KIMG3228-1-1024x576.jpg)
さて、とうとう本日のメインディッシュ。
伊勢堂岱遺跡へ向かいます。
たくさんの生き物を写真に撮りましたよ!
橋を渡る前の時点から、螺旋状に花をつけるネジバナと出会い……。
キツネノボタンなどの花々も発見。
遺跡へ向けて登る道では、ノシメトンボが飛んでいました。
上に登ってからも、ニホンカナヘビと出会えましてですね!
……が、全部載っけてはしゃいでいると、いつもそれだけでとんでもなくスペースを割いてしまうので(笑)
今回は生き物の写真はカットします。
(※楽しみにしていたのに! という方が万が一いらっしゃった場合は、ぜひコメントでお伝えください……w)
めちゃめちゃ良い道ではないですか?
時期も良いですね。
![](https://ikuchan-column.online/wp-content/uploads/2024/05/KIMG3257-1024x576.jpg)
ただ、7月ですからね。
去年は東北地方も異例の暑さ。
現地の方はもちろん慣れずに大変でしょうが、南から来た方々も油断できません。
「東北に行けば涼しいと思っていたのに!」
……なんてことにも、なりかねないのです。
だって「例年より暑い」って、決して全国で平均的に同じくらい気温が上昇するわけじゃないのですよ。
例えば、ある地方ではある時期に、涼しい風が吹くはずなのに……。
今年はそれが遅れてしまった。
そうなれば、涼しい風の分だけ気温が低かった地域が、周囲と同じになります。
今年以降もどうなるかわかりませんからね、油断大敵です。
ちなみにいくちゃんはむしろ北の青森から来たので、普通に暑かったです。
帽子とか持っていなかったし。
木々があるとはいえ、基本は見通しの良い道ですから、遺跡訪問の際は気をつけねばなりませんね。
水分等も持っていくと良いと思います。
遺跡は野外です。
登山と言うほどではないにせよ、環状列石は見晴らしの良い場所にある傾向にあります。
伊勢堂岱遺跡の場合も、河岸段丘の上に位置していますね。
更にここ、環状列石関連の遺跡だけではないようです。
中世の遺構とかも標識が埋まっているので、歩いていると結構楽しくて距離もありますよ。
ぜひ、熱中症には気を付けましょう((
さて、上まで行くとこんな感じでした。
![](https://ikuchan-column.online/wp-content/uploads/2024/05/KIMG3265-1024x576.jpg)
……環状列石、見つかりませんね?
多分あれこれ巡り歩いているうちに、南の微妙な方から登ってきちゃったんですね?
伊勢堂岱縄文館の地図で見た通り、この遺跡って結構広いですからね。
環状列石がある以外の部分でも、割と面積がありそうです。
なんだか歩いて良いのか悩む程度には草が高いですが、多分、歩いて良いのでしょう。
夏だから仕方ない。
![](https://ikuchan-column.online/wp-content/uploads/2024/05/KIMG3267-1024x576.jpg)
緑が良い感じですね……暑い日ですからね……。
……いや、真面目な話ね。
遺跡を歩くのに夏は向きませんよ。
遺構も植物で隠されちゃいますもんw
もちろん管理されている部分は草も刈られているのですが、全てがそうではありません。
ここまで来る途中の遺構には、草で隠されて何が何やらの場所もありましたw
野外を楽しむには悪くないんですが、純粋に遺構を見るなら冬が一番良いですよね……。
ただし、雪が積もらない地域限定の話ですが。
雪が降る地域なら、積もる前が一番じゃないかな、多分……。
伊勢堂岱遺跡の場合も、冬季は遺跡が閉鎖されるようですね。
雪のためかと思われます。
……っと、見えてきましたね。
![](https://ikuchan-column.online/wp-content/uploads/2024/05/KIMG3269-1024x576.jpg)
環状列石を発見!
漸くメインディッシュにありつけますね!
これを見に来たのです、これを!
![](https://ikuchan-column.online/wp-content/uploads/2024/05/KIMG3270-1024x576.jpg)
しっかり露出展示されていますね。
伊勢堂岱遺跡の環状列石は、これも全て本物です。
土で保護されている部分もあるようですが、レプリカ展示は一つもありません。
管理、大変ですよ……それもあって冬季閉鎖なんですね……。
![](https://ikuchan-column.online/wp-content/uploads/2024/05/KIMG3273-1024x576.jpg)
最大サイズの環状列石Cと、隣にある環状列石Aの間には、丸太がたくさん立っていますね。
この丸太は、柱の跡を示しています。
伊勢堂岱遺跡では、掘立柱建物跡なども出ているのですね。
ちなみに、例の板状土偶は土壙墓から見つかっていますよ。
お墓もあったのですね。
![](https://ikuchan-column.online/wp-content/uploads/2024/05/KIMG3274-1-1024x576.jpg)
白神山地も見えますよ。
山々を見晴るかす、よい立地ですね……!
ぐるりと周りをまわってみましょう。
おおっと……?
![](https://ikuchan-column.online/wp-content/uploads/2024/05/KIMG3276-1024x576.jpg)
だいぶ草に侵食されていますね。
背の低い緑に覆われているのはもちろん、どうやら背の高いものも……ん?
……この生き物は。
![](https://ikuchan-column.online/wp-content/uploads/2024/05/KIMG3277-1024x576.jpg)
タブレットの画質も悪く、遠目の写真ではわかりにくいのですが。
――どう見てもナス科。
これ、わかりますか?
ナス科にしか見えない。
……ナスの花だぁ……。
まさか環状列石を見に来て、ナスが咲いているとは……。
まあでもナス科の花だって野生にもいるでしょう。
ナスだってトマトだってナス科ですし。
他にも色々面白いものを発見――あ、ちゃんと縄文遺跡っぽい発見ですよ。
![](https://ikuchan-column.online/wp-content/uploads/2024/05/KIMG3279-1024x576.jpg)
石が密集していますね。
組石遺構でしょうか、形は良くわかりませんが……。
カラフルですね!
さすが伊勢堂岱遺跡です、これだけの石を集めようと思うと結構大変なのでは?
石なんてそこらへんにあるでしょ、なんて思っているとわからないものですが……。
普通は一か所で見つかる石は、性質も似通っているものです。
いくつか種類があったとしても限られます。
こんなに色んな石を揃えようと思うと、どう考えたって色んな場所から集めてこなきゃいけません。
これは、間違いなく意図的です。
身近にありますか? こんなにカラフルな石の集合体が!
見れば見るほどうきうきしますね。
![](https://ikuchan-column.online/wp-content/uploads/2024/05/KIMG3280-1024x576.jpg)
こちらの環状列石Bも色とりどりですね、楽しい。
もしかしたら、色んな集落の人たちが、それぞれの集落にゆかりのある石を集めてきたのかもしれませんね。
ここは共同運営の祭祀場のようですし。
それにこれ……うん、これかな?
たぶんこれかな。
![](https://ikuchan-column.online/wp-content/uploads/2024/05/KIMG3281-1024x576.jpg)
綺麗に並んでいますね。
さきほどと比べて、整然とした印象を受けます。
この並び方……これ、じゃないかな?
「小牧野式」の組石遺構。
実は冒頭で紹介した「大湯」や「鷲ノ木」の他に、世界遺産『北海道・北東北の縄文遺跡群』の構成資産になっている環状列石の遺跡があります。
青森市の「小牧野遺跡」です。
そしてここで特徴的な組石が、「小牧野式」の形です。
「伊勢堂岱遺跡」にも見られる触れ込みなのですよ。
でもいくちゃんは学者じゃないですし、形の崩れた組石遺構を綺麗に見分けることはできません。
近づくにも限度がありますし、余計に。
多分これだと思うんですが、自信がありません……。
「小牧野式」は楕円形の石を使い、縦と横を組み合わせて形を作ります。
整然と並べば美しいものですよ。
下ばかり見ていないで、周りも見てみましょう。
こちらは環状列石Cの西側でしょうか。
ベンチがありますね。
![](https://ikuchan-column.online/wp-content/uploads/2024/05/KIMG3283-1024x576.jpg)
縄文人ゆかりの木、オニグルミが実を付けています。
実はいくちゃんはオニグルミを見分けられませんでした。
何やら実が生っているなと一生懸命見上げ、落ちているものを観察していたところ……。
通りがかった観光客(ご夫婦……?)の方が、何を見ているのかと声を掛けてくれたのです。
そこでオニグルミだと教わりました。
これがあの、オニグルミなのですね……!
![](https://ikuchan-column.online/wp-content/uploads/2024/05/KIMG3282-1024x576.jpg)
めちゃめちゃ硬くて割るのが大変で、硬いから〝オニ〟グルミなのではないかという説もあるほど。
それでも美味しい食料のため、縄文人たちの貴重な食料の一つとなっていた……。
あと、リスも食べるらしい。
そんな在来種のクルミです。
……今調べました((
でも縄文人が食べるのは知っていましたよ!
世界遺産『北海道・北東北の縄文遺跡群』の構成資産では、こうして縄文ゆかりの木々が植わっていることが多いですね。
このオニグルミのように、成樹が実をつけていることもありますが、地元で植樹イベントを行っているところもあります。
北海道伊達市の「北黄金貝塚」なんて、地元との繋がりが強く表れていて楽しいですよ。
色々と植樹もしているようです。
敢えてみんなで稚樹を植えて、地域ぐるみで遺跡を〝育てる〟……そんな試みも良いですね。
まあでも、成樹の実が生っているのもやはり良いものです。
季節の移り変わりも感じられて楽しいですね!
オニグルミを教えてくれたお二人と会話を楽しみながら、ゆっくりと遺跡を後にします。
あっ、写真を撮ってくれましたよ!
![](https://ikuchan-column.online/wp-content/uploads/2024/05/fda1196ffa49a690b7d8f54008a43693-1024x576.jpg)
……いや、あの……うん。
これ、見返して笑ってしまったんだけど。
めちゃめちゃ水樹奈々さんファンですね((
LIVE EXPRESS 2019のライブタオルに、
LIVE HOME 2022のライブTシャツに、
……頭上にはこれ、LIVE PARADE 2023のシュシュを付けていますね。
そして同じくPARADEの青森公演限定ピンバッジが鞄についています。
7.2(日)、青森市内の盛運輸アリーナにて開幕。
その一週間後です、うん、嬉しかったんだねww
来る時にJR奥羽本線の特急乗りながら、「大阪城ホール行ける……このまま新青森で新幹線に乗り換えたら、今からでも大阪城ホール公演間に合う……」とか思っていたの思い出しましたwww
普段からこんな格好で動いています、ええ……。
でもね、ライブTシャツ着すぎるとボロボロになるのでね。
勿体なくて、最近はあんまり着ないかな……w
さて、名残惜しいですがそろそろ去りましょう。
暑いしw
宿泊予定の弘前市へ――の移動がままならないw
![](https://ikuchan-column.online/wp-content/uploads/2024/05/KIMG3289-1024x576.jpg)
縄文小ヶ田駅へ戻ってきました。
本当は縄文館にももう一度寄りましたよ。
お土産ショップがありますからね。
本も売っていたので買いました、これですね。
さて、次の電車の時刻は……あー……。
うん。
やべぇ、2時間半後だ……。
何も考えずに動いていたら、少し前に出発した後だったようです。
夕方まで次の電車が来ません。
取り敢えず駅舎に入ってみた。
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世界遺産のお祝いモードが強く、いたるところにアピールされていますね。
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祝い、祝い、お祝いだぁ……!
みんなで「伊勢堂岱遺跡」の魅力を守り、次代へ伝えていくのだ!
まあ日本の世界遺産おめでたムードについては、色々と手厳しいご意見もあるものです。
表彰されてばんざーい、で終わるのが、世界遺産ではないですし。
観光だわーい、ってものでも、ないですし。
人類の宝を守り伝えていく、本来の目的を見失っているのではと。
でもね、やっぱり、価値が認められるのはおめでたいことですよ!
それもそれで一側面として、間違いのないものだと思うのですね。
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駅舎もそれで建て直したんですかね?
それともこれは最初からなのかな。
環状列石を模した床の模様は、シンプルでありながらご当地感を醸し出していますね。
この辺の雰囲気の出し方、やっぱり好きだなあ。
伊勢堂岱遺跡、かなり推しの構成資産です。
……いや、これは伊勢堂岱遺跡というよりは、秋田内陸縦貫鉄道のセンスかな?
まあ、それら全部含めて地域性かもしれませんね。
北秋田市、よいところです。
駅舎内には駅ノートもありますね。
時間もあるし、いくちゃんも一筆したためることとしましょう。
えーと……。
伊勢堂岱遺跡に来たよ!
明日は大森勝山遺跡に行くもんね!(要約)
……良し、これでOK。
みんな結構遠くから来ているんだなあ……お、いくちゃんと同じ日程組んでいる人もいますね!
さて。
……買った本でも読みますか。
うん、中々興味深いですね、『縄文と世界遺産』ですか……。
――と、うん。
面白いんだけど……。
読みやすくて興味深いんだけど、ただね……。
……暑い。
凄まじく暑い。
この駅舎、エアコン無いですし。
サウナですか? やばくね??
いえね、地域的にエアコン必須じゃないんだと思うんですよね。
青森住んでいた時に実感しましたが、あの辺ってエアコン無い家も普通にあるんですよ。
ましてこんな無人駅ですからね、エアコンは付けませんよね。
でもね、暑いの。
去年は北東北も、例外的な酷暑だったの。
めちゃめちゃ汗かくし、暑すぎて読書も集中できないし……。
体調、崩すわ……。
割と粘っていたんですが、結局断念して駅舎の外へ。
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あ゛あ゛ー、良い天気。
良い天気だなぁー(白目)
いやぁ~良い天気過ぎて、直射日光きっついわ!!
この駅、ホームに屋根もないんだわ!!
でも風がある分まだマシだね!!((
……皆さま、本当に気を付けてくださいね。
来るタイミング間違えると、割と死にます。
時 刻 表 を 見 て 戻 っ て き て く だ さ い ね(迫真)
縄文館に戻れば、もちろんエアコンは利いているのですが……。
充分歩ける距離とはいえ、残り約2時間しかないのに、わざわざ戻るかと言われると、悩んでしまい……。
だって2時間なんて、本読んでいたらすぐじゃないですかぁ(涙)
まあね、別に改札も何もないですし。
車で田んぼアートだけ見に来てホームに上っている方もいたくらいですし。
戻れますよ。
でもほら、上の写真見て、あの微妙な距離。
中央右側の山が伊勢堂岱遺跡のある河岸段丘ですよ。
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微妙すぎる……。
行こうと思えば、縄文館にも戻れる距離なんですよ。
多分、戻った方が良かったと思うよ((
無駄に耐え抜いたいくちゃんは、暑さで割とぼうっとしていました……。
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景色は良かったんだ、うん。
乗り鉄さんかなーって人が、角館から乗ってきていたっぽいですね。
車両の前でカメラ回している人がいますね。
行きも帰りもいた気がする。
あと、駅のホームで写真撮っている人もいました。
それだけの価値はあると思いますよ。
でもね、死んでた……((
鷹巣駅に戻ってきた頃には、興奮もどこかに置いてきた気分でしたね……。
まあでも、「鷹ノ巣も観光したかったー」とか思っていた記憶あるわ、割と元気だったわ……。
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……いくちゃんって、音楽好きなんですよ。
特に民族音楽とか、地域性のある音楽情報には目が向くんですよね。
でも「一番大きい太鼓」って、大きさだけなのかな。
それとも生きた楽器として、使われているのかな?
ちょっと興味が湧きますね。
見掛け倒しじゃなくてちゃんと使われる楽器なら、本当に興味深いです。
鷹ノ巣も観光できたら楽しかったんだけどね。
秋田内陸線、見どころがいっぱいです。
次があれば……あれば……いっぱい楽しみたい。
そんな路線でした……そしてもちろん、伊勢堂岱遺跡も良かったですよ!
……一本早い電車に乗れていたら、多少観光する時間も取れたかもね(目逸らし)
今回は諦めてこのまま青森県に帰ります。
しかし、このまま日帰りではないですよ。
……まあ、日帰りしても良かったんだけどね?
弘前駅に到着、伊勢堂岱遺跡への旅路は終了した!
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こんにちは初めまして。
弘前市さん……!
今晩の寝床と明日の観光、よろしくお願いします!
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弘前駅は大きいなあ!
青森駅だって、構内にお店は入っていませんよ!(併設の商業ビルならあるけど)
……あれ? 青森駅の工事って終わったんだっけ?
じゃあもしかしたら今は、商業施設と繋がっているかもしれませんね、当時は分かれていたけど。
おっ、しっかり宣伝されているではありませんか!
翌日の目的地、世界遺産『北海道・北東北の縄文遺跡群』の構成資産「大森勝山遺跡」!
唯一〝晩期〟の環状列石ですよ!
……ついでにその左には、同じく世界遺産『白神山地』の宣伝もありますね。
まあ玄関口の一つですものね!
ちょっと元気出てきましたね、明日に備えて宿泊地へ行きますよ!
……あっ。
宿に着いてスマホをいじっていたいくちゃんは、困ったことに気づいてしまいました。
なんかね……。
スマホのネットが繋がんない(電波立っているのに)
さて、明日の予定どうしよう。
「大森勝山遺跡」編に続くw
伊勢堂岱遺跡と縄文館のアクセスなど
〇バス・電車の場合
①東北新幹線を使う場合、
盛岡駅から岩手県北バスで大館駅へ
→大館駅からJR奥羽本線で鷹ノ巣駅へ
→鷹ノ巣駅から秋田内陸線で縄文小ヶ田駅へ
②秋田新幹線を使う場合、
角館駅から秋田内陸線で縄文小ヶ田駅へ
○縄文小ヶ田駅から徒歩11分
〇飛行機の場合
羽田空港から大館能代空港へ
→レンタカーで5分
〇車の場合
伊勢堂岱ICから約5分
◆観覧料:無料
◆開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
◆定休日:月曜日(祝・休日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)
※11月~4月は遺跡閉鎖
主な参考文献
- 伊勢堂岱遺跡 – 【公式】世界遺産 北海道・北東北の縄文遺跡群 (jomon-japan.jp)(2024年5月11日アクセス)
- トピックス | 秋田内陸縦貫鉄道 (archive.org)(2024年5月11日アクセス)
- 田沢湖角館観光協会-Tazawako Kakunodate Tourism Assosiation- (tazawako-kakunodate.com)(2024年5月11日アクセス)
- 北秋田市教育委員会、縄文遺跡群保存活用協議会「世界遺産 北海道・北東北の縄文遺跡群「史跡伊勢堂岱遺跡」」(公式パンフレット)
- その他、伊勢堂岱縄文館内の展示資料
- NPO法人世界遺産アカデミー『世界遺産大事典〈上〉』2020年
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