静岡の世界遺産と言うと、多くの人が思い浮かべるのは富士山だと思うのです。
『富士山―信仰の対象と芸術の源泉』というタイトルで、文化遺産になっていますね。
いくちゃんも当然知っていたので、御殿場に来てまずは『富士山』関係を攻めていました。
でも、ふと気づくのです。
「あれ? 静岡の世界遺産って、もう一つあるね!?」――と。
世界遺産『明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業』より、構成資産の「韮山反射炉(にらやまはんしゃろ)」へ。
気づいてすぐに情報を叩き込み、約1週間後の5月26日、早速一人で行ってきました!(笑)
静岡二つ目の世界遺産:韮山反射炉とは
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世界遺産『明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業』は、山口県の萩を中心に広がっています。
次点は長崎、その他熊本など、主に九州方面です。
だからこそいくちゃんも、うっかり見落としていたのですね。
言い訳にはならないんですが(笑)
では、飛び地のようにぽつんと存在する「韮山反射炉」は、一体どんな世界遺産なのか?
反射炉って、鉄を加工する施設のことです。
主に大砲を作っていました。
韮山反射炉の建設を担った江川太郎左衛門英龍さんは、あの品川台場を作った方なのですよ!
この地で作られた大砲が、品川のお台場に輸送されて据えられたのです。
英龍さんは、日本の現状に危機感を持っていました……。
そこで、オランダの図面一つ見て、大砲のための反射炉を研究しました。
今までの日本の加工技術では、温度が低くて大砲は作れない。
でも反射炉の仕組みを使えば、作れるのです!
何とかしてモノにしたい……!
最初は難航しましたが、やがて徳川幕府から許可を得て、作りました。
最初は伊豆半島南部の下田に作ろうとしたそうです。
でも、アメリカの水兵に見つかって侵入されてしまったのですよ。
軍事施設なのに!
結局、英龍さんが代官として治めていた韮山の地に、急遽場所を移しました。
江川邸もすぐ近くにあるんですよ。
世界遺産としての韮山反射炉は、試行錯誤の当時を伝えてくれる構成資産です。
何とか列強に追いすがり、日本も負けない国家でいたい。
西洋に蹂躙されるような未来は、決して受け入れられない。
そうして必死で頑張った痕跡の象徴なのです。
しっかり楽しみつつ学んでいきましょう。
では行きますよ、『明治日本の産業革命遺産』より、「韮山反射炉」へ、いざ!°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°
韮山反射炉ガイダンスセンターへ到着
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今回は車で行きました。
まずは9時の開館に合わせて、ガイダンスセンターに立ち寄りましょう。
反射炉に行くにも、ここを通過する必要があります。
「韮山反射炉を愛する会」による顔出しパネルがありますね。
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愛されている世界遺産は良いですね。
地元民が興味無い世界遺産は、保護の試みとして、結局上手く行かないと思う。
保存修復についての看板なんかも見つつ、開館を待って――え、待って、まだ読み終えていない。
開館の方が先だったので、ぞろぞろと入る人たちが落ち着いてから入館します。
映像展示は……正直、喋るのが遅くてまどろっこしかったですけど……。
周りのパネル展示とか、後ろにある書籍展示は興味深い。
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世界遺産センターに提出した推薦書のダイジェストとかありましたよ!
ちょっと欲しかった。
この展示の様子からしても、世界遺産『明治日本の産業革命遺産』は全体的に、世界遺産としての顕著な普遍的価値(OUV)をしっかり大事にして、保存・活用して伝えて行こう、という気持ちが強いような気がします。
簡単に言うと、堅い感じ。
いくちゃん的には好みですね。
反射炉見に行くのに、絶対通過しなきゃいけないってのが良いですよね。
ここで、韮山反射炉が何故、どのように作られ、何を目的とし、どんな風に活躍したのか――。
概要が学べます。
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大砲の種類や導入の経緯、一つ作るのにかかる工程や時間など、興味深い展示がたくさん。
今までの臼砲は攻城兵器としての短距離砲だったけど、それでは船に勝てないから頑張ったのだ。
更に外せないのは、韮山反射炉を作った英龍さんの情報ですね。
でも、実際あんまり知らないでしょ?
軍事施設を作った人だから、戦後に教科書から削除されたなんて話もあるみたい。
日本で初めてパンを焼いた人でもあるし……。
「気を付け!」「前ならえ!」とかの号令を翻訳して、定着させた人でもあるんですけどね。
この人、韮山の――つまり、韮山反射炉がある旧韮山町の地の代官だったんですよ。
西洋の軍事や大砲についても、危機感を持って学んでいました。
知る人ぞ知るすごいひと、というわけで、英龍さんの情報もしっかり紹介されています。
年表とかあったかな。
……とは言うものの、展示の分量としてはさほど多くありません。
興味のあるところを中心にもぐもぐして、早速本体を見に行きましょう。
やはり百聞は一見に如かず。
順路に従って外に出れば、間もなく反射炉本体ですよ!
ほんものの反射炉だ!
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おおっ……!
ガイダンスセンターを出て間もなく、小道の左手に反射炉が見えてきます。
でもまだ木々に隠れていますね。
これは期待を煽る演出……。
振り向けばガイダンスセンターがあります。
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このまま反射炉へ向かいましょう!
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折れ曲がっているのがまた憎いですね。
道の先が見えないから、わくわくが高まっていくのです。
わざと見せないんですかねこれは。
正面に歩いて行くと、左に折れてすぐ小屋がありますね。
ここでは煉瓦を持ってみることができます。
軽いんですよ、耐火レンガは……!
で、ガイドさんは一旦断ります。
急ぐ旅ではありませんからね。
まずは自分でじっくりと見て、気になったところを色々質問することとしましょう。
幸いにして、説明版もたくさんありますよ。
高さ15.7m。
天を衝く4つの煙突がそびえたつ、2基4炉の反射炉がすぐ側にあります。
ちょっとテンション上がりますね!
でも、まずは周りを見ていきましょう。
慌てない、慌てない……!
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おっ、韮山反射炉をかたどったベンチがありますよ!
これは……世界遺産の刻印がされていますから、どんなに古くても2015年のものですね。
つるっつるの石なので、座り心地はそんなに良くないと思いますが(笑)
見て楽しめて休むのにも使える、インテリアみの強いベンチですね……!
庭にしっかり調和していて、何気にわくわくできますよ!
横には池も配置されています。
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もう少し座りやすそうなベンチも写っていますね(笑)
ここには水が流れ落ちているんですが、たぶん流しっぱなしなのかな。
水が当たる部分だけ下の土が抉れて、滝つぼのような場所ができていました。
抉れて出来た山以外は、物凄い藻が生えています。
緑色の藻がふわふわするのも綺麗なんですが、水流強すぎないか……?
中央には噴水っぽい設備もありますが、水は出ていません。
鯉も泳いでいましたよ……!
そして、庭の奥に進むとこちら!
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韮山反射炉を象徴する大砲たち。
でもカノン砲は、実際にここで作られた記録があるものよりも、一回り大きいらしい。
中央の反射炉碑には、反射炉の出来た経緯などが刻まれています。
臼砲(ドイムモルチール)は本物です。
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正面の穴から火薬と砲弾を詰めて、上から火を通してどかん、です。
いくちゃんは今まで大砲なんてさっぱりでしたが、ここに来て色々と馴染み深くなりました。
まあ、ド素人なのですが(笑)
ミリオタさんには嬉しいかも。
近くには世界遺産の解説看板もあるので、ぜひ見てみましょう。
世界遺産『明治日本の産業革命遺産』が良くわかります。
さて……。
だいたい見て回ったら、とうとう行きますか!
本命、韮山反射炉(本体)……!
と言っても、中には入れないので外観のみですよ!
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この黒い場所の向こうが、灼熱の反射炉(過去)です。
3つある穴のうち、一番上は様子見てかき回す場所ですね。
真ん中が浮いてきたクズを取り出すところ。
そして、下から融けた鉄が流れ出てきます。
砂利のある所には、穴があって台が立っていました。
ここで大砲の型に入れて成型します。
――あっ、真ん中に白い壁がありますね!
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これは反対側ですけど、実は2か所に漆喰が塗ってあります。
本来韮山反射炉というのは、こんな三角のトラス構造じゃなかったんですよ。
代わりに漆喰固めの白亜の塔でした。
今、レンガの表面が非常に劣化してきています。
コイツを保護したい……。
そんな中、漆喰復旧の試験を行っているのです。
このまま上手くレンガを保護してくれるのか。
それともレンガごと剥がれてしまい、劣化を加速させてしまうのか……!?
保護してくれるなら、元の漆喰固めにするのはありですね!
だって元々がその設計ですからね。
世界遺産のヴェネツィア憲章的にも、全然引っ掛からないはずですよ。
トラス構造に関しては、建物を保護するための外部の構造ですから、これはまあ仕方ないのでしょう。
拡大すると、こんな感じで固定してあります。
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いくちゃんは建設畑ではありますが、正直トラス構造に縁のあるジャンルにいたことはないので、詳しくありません。
でもこれ、普通のボルトではない? らしい?
ガイドさん曰く、その畑の方が見に来て言っていたらしいです。
さて、反射炉本体の話に戻りましょう。
先ほどの黒い板のところは、取り出し口でした。
では、入れるのはどこか?
――と言うと、黒い板を正面に見ると側面の部分にこんな穴があります。
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石炭投入口は、ここから直接入れますね。
しかし融かす前の鋳物鉄に関しては、歩いて入っていったかもしれません。
この場所から取り出し口までは、結構距離がありますからね。
まあ軍事機密なので、明確な資料もないみたいですが。
人が潜るから、穴も大きめなんですね。
なお、投入口の周りは伊豆石で出来ています。
伊豆の特産で、保温性能が高いようですよ……!
だからほら、こんな感じ。
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炉だけが囲われているのがわかりますね。
煙突部分は耐熱レンガだけですが、下の炉の部分は伊豆石で覆われています。
日が直接当たる内側は、耐熱レンガ製なんですね。
でもそのレンガに外気が直接当たると冷めやすいので、周りを伊豆石で覆うのです。
煙突は冷めても問題ないので、上の方はレンガが露出しています。
更に上の方を見上げていると……。
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ふと、気づきました。
なんか煙突、歪んでない?
……気のせいではありませんでした。
実はガイドさんに聞いてもわからなかったのですが、後で発覚しましたよ!
南炉の煙突は、北側に傾いているのです。
安政の地震によるそうですよ。
基本的には、石やレンガを積み上げた構造物ですからね。
ねちっこく見上げていたら、ズレて歪んでいるのが分かると思います(笑)
実はこの韮山反射炉、北炉の方も地震で倒壊した歴史があるのですね。
見たら上の方が新しいのが分かると思います。
そういう災害があっての、トラス構造による保護なのですね……!
さて、一通り見たつもりになって、ガイドさんにお話をお願いします。
そして実はまだ見ていなかったのが発覚……!
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実はこの川も世界遺産の登録範囲になっていました。
ここで取水した水を使って、水車を回して大砲の加工に使ったのですね……!
うっかりスルーするところだったよ。
当時はこの川も、もっと水位が高かったようです。
今は農業用水とかで嵩が減ってしまっているんですね。
韮山反射炉の奥に遊歩道が続いているので、ぜひ見に行ってみてくださいね。
……一応、ここで解説音声録りました。
難しいねww(笑)
遊歩道を歩いてお土産ショップへ
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川を見たら、そのまま橋を渡って退場してしまいましょう。
一応、出たら再入場できないので注意ですね!
橋からの景色も悪くない。
そして、この先に実は遊歩道があります。
茶畑に続いていく遊歩道ですね。
……実は、職場で関わっている人が、遊歩道作ったって言っていました。
まあ、建設業界なので……。
それは後で知ったんですけど、一応展望台があるので行ってみましょう。
静岡にある二つの世界遺産が、同時に見えると評判の展望スポットです。
えいやっ。
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……うん。
わかってた!
そんな気がしていたよ!(笑)
天気が良ければ、ここから富士山も見えます。
まあ、伊豆ですからね。
反射炉と富士山、二つの世界遺産を一望できるってことですね。
……でもなぁ。
御殿場で見慣れているいくちゃんとしては、伊豆からわざわざ見なくても……って気に(ry
全く違う世界遺産なので、二つ同時に見たからって何があるわけでもなし(笑)
記念に見れば話題にはなるかなー、程度のスポットですw
あ、背後の茶畑では、お茶摘み体験もできるみたいですよ!
そして、目の前の建物がお土産ショップです。
降りて回り込めば入れますよ。
大砲もんじゃまんとか売ってます。
こんなものも目に入りますね。
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江川太郎左衛門英龍さんの銅像がありますね。
……でもこれ、反射炉が木で隠れているんですが、パネルはこの位置で良いのか?(笑)
さて、そろそろ韮山に来て4時間が経ちました。
ここからどうするか……。
一般的には、江川邸と併せて回るのがメジャーかと思います。
共通券もありますよ。
でも、なんとなーく惹かれないんですよね(笑)
そんなわけでガイダンスセンターに舞い戻り、入口付近のパネル展示(無料エリア)を見てみました。
なんと、関連施設が紹介されているではありませんか!
というわけで、こっちに行くことにしました。
関連施設を色々と楽しもう
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まずは河津町、煉瓦の洞遺跡です!
……なんと、Googleマップで調べても出てきませんでした(笑)
ガイダンスセンターの方に聞いてみると、マップを見ながら道を教えてくれたので行ってみます。
大丈夫かな……道に迷わないかな……?
と、最初は恐る恐るだったんですが、ちゃんと看板が見えてきました。
細い一本道なので、車で行くなら要注意です。
まあ歩いて行くにも中々遠いんですが……すれ違えないレベルの道ですからね。
砕石舗装とアスファルトが交互に現れ、中々荒れた道を慎重に進みます。
行きすぎたのではないか、いやまだまだ……取り敢えず行ってみよう。
そんなおずおずのていで先に進んでいくと、現れました!
![](https://ikuchan-column.online/wp-content/uploads/2024/06/IMG_20240526_144248611-1024x768.jpg)
見落とすことはまずないと思います。
ただし、ここが遺跡ではありません。
この看板を見つけたらまず側の空間に車を停めましょう。
――まあ、私がGoogleマップ登録申請しておいたので、読者の皆さまはそれ見て行けるはずなんですけどね!(笑)
熊鈴とか持ってくれば良かったかな、登山靴履いてくれば良かったな――という山道ですね。
ほとんど人も歩いていなさそうです。
わさび田をはた目に見て、シダでいっぱいの山に分け入っていきます。
一応縄とかで順路表示がないことはないんですが、ちょっとわかりにくいので要注意ですね。
![](https://ikuchan-column.online/wp-content/uploads/2024/06/IMG_20240526_144407225-1024x768.jpg)
もうこれ、どこ歩いて良いかわかんなくない?(笑)
一応低くなっているところを歩きましょう。
川を渡って、数分で辿り着くので大丈夫!
![](https://ikuchan-column.online/wp-content/uploads/2024/06/IMG_20240526_144851255-1024x768.jpg)
これが煉瓦の洞遺跡です。
韮山反射炉の耐火レンガは、まずここで作られたのでした。
あ、そうそう、耐火レンガにも種類があるんですよ?
ほら見て、印がついているでしょ?
![](https://ikuchan-column.online/wp-content/uploads/2024/06/IMG_20240526_113023863-1024x768.jpg)
丸印がついているのが、下田で反射炉を建設しようとした頃から用意されたレンガです。
これがこの、煉瓦の洞遺跡になっている場所で作られたのですね……!
移築された時も使われています。
日本で最も古い、耐火レンガ工場の遺跡!
![](https://ikuchan-column.online/wp-content/uploads/2024/06/IMG_20240526_144934385-1024x768.jpg)
もうこれ、廃墟ですね。
一応ロープで回り囲ってあるんですが、それもあってないようなものだし……いやむしろ、鉄ピンだけ残ってロープが行方不明のもあるし。
これ自体は世界遺産ではないですが、この整備状況では仕方がないですね。
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でも、耐火レンガ工場ってこんな風なんだなあって、不完全なりに関心して周りをぐるぐる。
植物が多いので、一応遠慮がちに。
Googleマップにも載っていなかったくらいですから、本当にまず誰も来ないのでしょう。
でも、ひっきりなしに来たらすれ違えなくて大変ですけどね(笑)
上の方には祠があるみたいなんですが、なんかトイレ行きたくなってきたし……。
あと、一応ここ、保安林みたいなんですよね。
あまりあちこち踏み荒らすものではありません。
ここだけ立ち入りが許可されている、って感じなのですよ。
だから素直に帰ります。
次は……。
下田まで足を伸ばしてみましょうか。
一応、最初に反射炉が立つはずだった旧反射炉跡にも行ってみましたよ!
でもバス停しかありません。
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近くに一瞬停めさせてもらって周り見たけど、それらしき遺構も発見できませんでした。
場所だけはわかるけど、車で通過するだけで良いと思います。
次はそのまま下田港へ!
![](https://ikuchan-column.online/wp-content/uploads/2024/06/IMG_20240526_161444536-1024x768.jpg)
ここにあの黒船が来たのですね。
黒船クルーズとかもしているみたいですよ。
道の駅と港が一緒になっているから、楽しみやすいですね。
キンメダイが有名らしく、キンメダイのフライを挟んだ下田バーガーを頂きました。
美味しかったです。
でももう時刻は16時頃。
クルーズはとっくに終わっているし、お店もそろそろ閉店の雰囲気です。
何となく歩いたら素直に帰りましょう。
まだまだ伊豆を見たかったけど、もう無理だなぁ……。
ジオパークなんて見る暇なかった
![](https://ikuchan-column.online/wp-content/uploads/2024/06/IMG_20240526_102425257-1024x768.jpg)
一応伊豆半島って、ユネスコの世界ジオパークになっているんですよ。
ジオパークは地質とか地学的に面白いスポットですね。
世界遺産で言うと登録基準(Ⅷ)、地球の歴史に関わる自然遺産がありますが、あれに近い感じだと思います。
あと、石川さゆりさんの「天城越え」の聖地でもありますよね。
伊豆市にある「天城越え」って名前の道の駅では、ジオパークの説明も色々とありそうな雰囲気ですよ。
知識があると面白いスポットなので、余裕があれば楽しみたかったんですが……。
いやあ、無理!(笑)
だって反射炉だけで4時間使っちゃったもん。
普通は掛からないと思いますけど、のんびりねちっこく見て回りましたからね。
煙突の上部が傾いているのとか、初めて指摘されたってガイドさん言っていました。
誰もそこまでねちねち見ないんですって(笑)
でも、「韮山反射炉」単体だけでなく、世界遺産『明治日本の産業革命遺産』としての解説も充実していて良い場所でした。
数ある構成資産の中で、韮山反射炉がどんな立ち位置なのか……とかも、しっかり学べますよ。
最初は石見(島根)の方の砂鉄使っていたらしいんですが、やがて岩手の橋野鉄鉱山の方から鉄が入ってきたらしいよーとか。
その辺は気になってガイドさんに質問したら、教えてくれました。
ガイドさん無料だけど、しっかり学ばれている様子なので、ぜひ色々聞いてみると良いと思います。
団体さん的に案内されちゃうと、質問攻めは難しいですけどね。
正直『富士山』よりよっぽど、真面目に世界遺産やっているなって思った。
韮山反射炉へのアクセスなど
〇公共交通機関の場合
新幹線で三島駅へ(こだま)
→伊豆箱根鉄道で伊豆長岡駅へ(20分)
→伊豆長岡駅から徒歩30分、または観光案内所でレンタル自転車を借りて7分
〇車の場合
伊豆縦貫道、江間ICから約15分
◆観覧料:一般(高校生以上)500円
◆開館時間:3月~9月は9:00~17:00
10月~2月は9:00~16:30
◆定休日:毎月第3水曜日(祝日の場合は、その翌日)、
年末年始(12月31日~1月1日)
主な参考文献など
- 山田寿々六『増補改訂 韮山反射炉 構造の概要と写真集』2013年
- 「伊豆の国市/国指定史跡韮山反射炉 (city.izunokuni.shizuoka.jp)」(2024年6月8日検索)
- その他、韮山反射炉ガイダンスセンター及び現地の展示資料とガイド説明
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